第5回ミニ移動サロン in墨田

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先日、印刷産業青年連絡協議会のメンバー数名が、東京都墨田区にある印刷会社「日光プロセス」を見学しました。日光プロセスは、長年にわたり製版技術と制作能力を磨いてきた企業で、その高度な技術によって業界内で高く評価されています。

本記事では、その見学内容や日光プロセスの持つユニークな技術・設備についてご紹介します。


日光プロセスの概要

日光プロセスは1953年に大阪で創業。その後東京に進出し、現在では本社を東京に構えています。印刷・製版、企画・制作、視覚化など多岐にわたる事業を展開しており、国内外の多くの企業と信頼関係を築いています。

70年以上にわたる歴史と共に、業界をリードし続ける存在として知られています。


見学のハイライト

今回の見学では、製版事業を中心に案内していただきました。特に印象的だったのが、次のような先端設備です。

UVインクジェットプリンター

大型のフラットベッドUVインクジェットプリンターを導入しており、通常のインクジェットでは難しい鮮やかな発色が可能です。交通広告など高品質が求められる場面で力を発揮しています。

高精度な立体スキャナー

1,200dpiという高解像度で立体物をスキャンできるスキャナーは、凹凸や微細なディテールを忠実に再現。美術品、建材、布など、複雑な表面の質感をリアルに捉えることができます。移動・設置も容易で、出張スキャンにも対応可能です。


視覚にこだわる独自技術

日光プロセスが特にこだわっているのが、「人間の視覚」による色再現技術です。

一般的には数値管理によって色味を調整しますが、同社では視覚的な感覚を重視し、フォトレタッチから製版まで一貫して対応。グレーや淡い色の再現には定評があり、見学者一同もその精度に驚かされました。

また、社内照明まで工夫することで、微妙な色差も厳密にチェックできる環境が整っており、デザイナーの意図を忠実に反映できる体制が整っています。


顧客との密な連携と対応力

営業担当がディレクターも兼務し、顧客の意図を的確に把握・共有するスタイルを取っているのも特徴の一つです。印刷の立ち合いを積極的に行うなど、顧客満足度の高い印刷物を提供しています。


感心したポイント:トリプルトーン印刷

見学者が特に感心したのが、CMYK印刷では難しい、さまざまな色再現を可能にする技術で、グレーの表現や、色域の広い表現など、色彩表現において大きな優位性を持っています。

また、営業×ディレクションの組み合わせによる迅速な対応と、製版から印刷まで一貫したクオリティと色管理も高評価を得ていました。


まとめ

今回の日光プロセスの見学を通して、同社がなぜ業界内で高く評価されているのか、その理由を肌で感じることができました。高度な技術と視覚へのこだわり、そして顧客に寄り添う姿勢は、今後の印刷業界をリードする存在として非常に頼もしく感じました。

見学者からは「色の再現性の高さ」「細部へのこだわり」に感動の声が多数上がっていました。今後も日光プロセスの取り組みに注目し、その活躍を楽しみにしたいと思います。

株式会社 日光プロセス

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