未来に乾杯!

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新型コロナウィスルの影響を受け多くの企業が恐ろしいほどの経済的打撃を受けている。我々印刷関連業界もご多分に漏れず、である。

コロナ前の環境で「会社を潰さずに生き延びる」は凡庸な答えであったかもしれないが、コロナ禍においては会社を潰さずに生き延びることが出来たとしたらかなり上々な結果だと思う。そしてそのためには今までの常識は通用しないように思う。頼れるのは自分の勘と生命力であろう。

 

付き合いのある都議会議員さんがいる。彼が議員秘書をやっていた頃からの知り合いだが、生き様が面白いので紹介したい。

彼が自民党都議会議員秘書であった頃、品川区議に欠員が出た。その補選で見事当選し品川区議会議員となる。区議を期務めた後、周囲の大反対を押し切って都議選に立候補する。当時都議の枠は既定メンバーで固まっており、誰かが抜けない限り新人が入り込む余地はなかった。しかも別に新人有力候補が立候補しており勝ち目は限りなく薄いと思われた。しかし自民党への強烈は追い風を受けて誰も予想しなかった当選を果たす。

さらに回目の都議選を迎えたところでとんでもないウルトラCを繰り出す。都民ファーストに鞍替えしたのだ。鞍替えした理由は納得できるものではあった。自民党に逆風も吹いている。しかし都民ファーストは年後に存続しているのか分からない新興勢力。小池都知事だって期限りだろうと言われていた。目の前の期目だけはなく期目以降を考えれば、今は頭を低くして自民党という大きな傘の下にいるべきではないのか?と思った。私が思う位だから周囲も同様。

選挙は国会議員・区議会議員の協力が不可欠だ。区議仲間がいれば選挙期間中あちらこちらで何度も行う演説会の場所押さえから集客まで全てやってくれる。本人は身一つで会場に行って演説すれば良いし、知名度のある国会議員が応援演説までしてくれる。それでも寝る間を惜しんで飛び回らねばならない。しかし都民ファーストにはその時点で議員が一人もいない。場所の交渉から集客まで全て自分でやらなければならない。言い換えれば「まともな選挙活動など出来ない」のだ。それでも彼は自分の意志を曲げなかった。結果どうなったか?現在彼は都議会議員として働いているし、品川区自民党選出の都議会議員は一人もいない。あの時みんなの意見に流されて自民党から立候補していたら現在彼は無職である。そして間もなく行われる都知事選、小池都知事の期目は間違いないだろう。そうなれば2021年の都議選、都民ファーストの議員は俄然戦いやすくなり彼の都議生活期目が見えてくる。

 

さて話を戻す。彼が議員としてどれだけ優れているのか評価するだけの能力を門外漢の私は持ち合わせていない。しかしながら現時点での彼の「政治家としての勘と生命力の強さ」には感服する他はない。千万人と雖(いえど)も我往かん、である。政治は魑魅魍魎の世界だ。合法という条件下ではあるが、生き残るための手段は問わない覚悟がいる。これは現在我々が置かれているコロナ禍でのサバイバルゲームに似ていやしないか。同業の協力で仕事が進行する我々は手段を問わないというのはNGであろうが、仲間の信頼を失わない限りにおいて全ての手を打つ必要はある。セーフティネットの枠も広がっている。ゴールの見えないゲームではあるが、リモートではなく顔を合わせて祝杯を挙げられる日が来るまで足掻き続けよう。

 

文:株式会社東京プリント 児玉年史


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