墨田ポリ印刷所様への訪問
6月19日、印青連役員限定で有限会社墨田ポリ印刷所様にてミニ移動サロンを開催しました。参加者は10名で、東武スカイツリーライン曳舟駅から細い路地を10分ほど歩いて工場に到着しました。初めてのグラビア印刷現場の見学ということで、期待と興味を胸に参加しました。
グラビア印刷の初体験
今回の見学では、グラビア印刷の現場を初めて体験しました。事前に聞いていた溶剤の強い匂いについては、実際にはほとんど気にならず、快適に見学できました。グラビア印刷は凹版印刷であり、版は金属製の円筒状で、レーザーによって刻印されます。刻印の深さによってインクの濃淡が変わる仕組みが興味深く感じられました。
印刷前のフィルム処理とその効果
また、印刷に使用されるフィルムは、事前にコロナ放電処理が施されています。この処理が施された面と施されていない面では、マジックで書いた際の濡れ性が全く異なることが実際に確認でき、フィルム処理の重要性を理解することができました。
オペレーターのプロフェッショナルな技術
見学中、特に印象に残ったのは、巻き取りロールを交換する際のオペレーターのスムーズな動きです。そのプロフェッショナルな技術には目を見張るものがありました。
グラビア印刷の工程と技術
見学を通じて、グラビア印刷の具体的な工程、使用材料、乾燥技術、インクの管理方法など、多岐にわたる知識を得ることができました。フィルムは通常2000メートルから4000メートルの長さで供給され、ポリエチレンや高密度ポリエチレンが主に使用されています。最大10色までの多色印刷が可能であり、両面同時に印刷できる機械もあります。乾燥速度に合わせて印刷速度を調整し、効率的な作業が行われる様子は非常に興味深かったです。
版の制作と管理
版の制作についても詳しく学びました。版は銅メッキの上にレーザーで彫刻され、クロームメッキで仕上げられます。版の制作には通常3日程度かかり、2年ほどの寿命がありますが、特殊なデザインやカラーにはカスタマイズされた版が必要となり、調色も手作業で行われます。
乾燥と換気の重要性
乾燥工程では、ブロワーによる風で乾燥が行われ、必要に応じてドライヤーも使用されます。揮発性の高いインクを使用しているため、工場内の換気が重要であり、多くの換気システムが設置されていました。
まとめ
今回の工場見学を通じて、グラビア印刷の技術やプロセスに対する理解が深まり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。この学びは、今後の業務にも大いに役立つと感じています。墨田ポリ印刷所様ありがとうございました!!
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